絵もうまくないし、ピアノもうまくない。自信を持って話すことも、自分の考えを仕事に反映することもうまくできない。働き始めた頃、私はそんなふうに感じていました。
周りの人と比べては「自分には何もない」と思い、そんな自分が悔しかったです。
けれど、今すぐ「得意なこと」を言い当てる必要はありません。私が手がかりにしたのは、短くても繰り返したこと、苦手でもまたやりたいこと、今の生活で5分試せることです。
この記事では、寝る前の瞑想や短い運動、イラストに取り組んだ経験をもとに、今日からできる振り返り方を紹介します。
得意なことがないと感じたとき、私は人と比べていた
働き始めた頃、周りには歌や絵、ピアノなど、得意なことがはっきり見える人がいました。会議で迷わず発言する姿も、自分にはない力のように思えました。
その人たちの「できること」と、自分の「まだできないこと」を比べれば、何もないように見えます。でも、それでは自分が普段何に取り組み、何を続けてきたかが見えません。
「得意」と言えるかを急ぐ前に、まずは他人の成果をいったん脇に置き、自分の行動を振り返ることにしました。
「もう得意なこと」と「これから試したいこと」を分ける
今うまくできることだけを候補にすると、始めたばかりのことはすべて外れてしまいます。私はイラストが苦手でした。それでも上手に描きたい気持ちがあり、描いている間は集中できました。
瞑想も最初から上手にできたわけではありません。寝る前の5分から始め、忙しい日は1分に短くしたこともあります。HIIT(強い負荷の運動と休息を交互に行うトレーニング)も短い時間から始めました。続け方を工夫するうちに、「自分にも続けられることがある」と思えるようになりました。
これだけで「絵が得意」「瞑想が得意」とは言えません。ただ、得意かどうかを判定する前に、またやってみたいかを確かめることはできます。
得意なことの手がかりを探す3つの問い
いきなり「私の才能は何か」と問うより、最近の行動を振り返るほうが答えやすくなります。次の三つを、思いつく範囲で書き出してみてください。

1.短くても、繰り返してきたことはある?
仕事や家事の成果だけでなく、自分で選んで繰り返したことも思い出してみてください。私には寝る前の瞑想と、短い運動がありました。
続けたことがそのまま特技になるわけではありません。それでも「どんな条件なら取り組めたか」を知る手がかりになります。私の場合は、内容と時間を小さく決めることが合っていました。
2.苦手でも、もう一度やってみたいことはある?
すでにうまくできることだけでなく、気になって戻ってしまうことにも目を向けます。私にとってはイラストがそうでした。描き方に迷い、上達している実感がないときもあります。それでも、もっと描けるようになりたい気持ちは残っています。
苦手でも続けたい理由があるなら、「得意ではないから」と候補から消す必要はありません。
3.今の生活で、5分だけ試せることはある?
興味があっても、仕事や家庭の中でまとまった時間を確保するのは難しい日があります。私も現在、平日の夜に5〜10分だけイラストを描くことがあります。
読書なら本を開く、絵なら一部分を描く。最初の5分で得意かどうかを決めず、「またやりたいか」を確かめてみます。まだ何を試すか迷うなら、夢中になれる趣味を小さく探した体験が選ぶヒントになるかもしれません。
試しても見つからない日は、答えを出さなくていい
三つの問いに答えても、「これが得意です」と言えないかもしれません。私も長く続けた習慣がある一方で、イラストの上達についてはまだ迷っています。
それでも、何が続かなかったか、何なら短く始められたかは分かるようになりました。早起きして読書も運動もする朝活は続きませんでしたが、瞑想5分と短い運動は生活の中に残りました。同じ人でも、取り組み方によって続けやすさは違います。
思いつかない日は、得意なことの名前を探す代わりに「今週もう一度やってみたいこと」を一つ選んでみてください。選んだことを続ける方法は、習慣化で挫折した経験と続ける工夫にまとめています。
まとめ|得意かどうかを決める前に、一つ試す
私が周囲と比べていたときは、まだできないことばかり見ていました。瞑想、運動、イラストを小さく試すうちに、繰り返せたこと、苦手でも戻りたいこと、今の生活でできる大きさが見えてきました。
今週やってみたいことを一つ選び、5分だけ試してみてください。終わったあとに「またやりたい」と思えるかを確かめてみましょう。


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