自分の時間に罪悪感がある人は、家族を後回しにしたいわけではありません。「家事が残っているのに休んでよいのか」「家族が起きているのに、自分だけ趣味を楽しんでよいのか」と考えるほど、好きなことは後回しになりやすいです。
結論から言うと、罪悪感が消えてから始める必要はありません。家族と翌日の生活を守る範囲を決め、その中で自分の時間を選びます。
私も、まとまった趣味の時間を取ることにためらいがありました。そこで、子どもの就寝後に、まず5分だけ好きなことをするところから始めました。
この記事では、我慢するか生活を崩すかの二択を抜けるために、私が実践している3つのルールを紹介します。
自分の時間に罪悪感が強くなる3つの場面
自分の時間への罪悪感は、性格だけの問題ではありません。家族との過ごし方、終わらない家事、必要だと思っている時間の長さが重なると、好きなことを選びにくくなります。
次の3つのうち一つでも当てはまるなら、意志が弱いのではなく、自分の時間を持つ条件が厳しくなっているのかもしれません。

家族が起きていると、自分だけ楽しみにくい
家族が起きている時間は、自分だけ別のことを始めにくいものです。同じ部屋で過ごせる時間を使って趣味を始めると、家族を後回しにしているように感じる人もいるでしょう。
けれど、「家族を大切にしたい」と「自分の好きなことも続けたい」は、どちらか一つしか選べない気持ちではありません。家族との時間との境目が決まっていないことも、ためらいを強くする一因です。
自分が何をしたいのか、すぐには言葉にできない人もいます。望みを整理する方法は、『ME TIME』をAudibleで聴いた感想|自分を後回しにしていた私が変えたことに書いています。
家事が残っていると、趣味を選べない
洗い物や洗濯、翌日の準備などが残っていると、休んでいても用事が気になります。「全部終わったら自分の時間にしよう」と考えても、家事には明確な終わりがありません。
そのため、家事が一つでも残っていることを理由にすると、自分の時間は毎晩いちばん後ろへ回ります。必要なのは、すべて終えることではなく、今日中に必要な範囲を決めることです。
まとまった時間が必要だと思っている
映画を1本観る、ゆっくり本を読む、作品を仕上げる。趣味にはまとまった時間が必要だと思うほど、始めるハードルは上がります。
1時間や2時間を自分に使うことへためらいがあるなら、最初からその時間を用意しなくて構いません。生活を崩さずに選べる最小単位まで、小さくします。
罪悪感が消えなくても、5分なら選べた
私は、本当は絵を描きたいと分かっていながら、家族や家事を優先して後回しにしていました。そこで、子どもの就寝後に5分だけスケッチブックを開くことにしました。
始める前のためらいが、完全になくなったわけではありません。それでも、5分なら家族との時間や睡眠を削らないと判断できました。罪悪感の有無ではなく、生活への影響で決めたのです。
あなたの5分は、絵でなくても構いません。本を数ページ読む、好きな曲を1曲聴く、温かい飲み物をゆっくり飲むなど、短く区切れることを一つ選びます。
大切なのは、5分で成果を出すことではありません。短くても、「自分が望んだことを自分で選んだ」と感じられる時間を持つことです。
家族を大切にしながら趣味を楽しむ3つのルール
家族を後回しにするのではなく、守る範囲を決めてから自分の時間を選びます。私が実践しているのは、次の3つです。

1.まとまった時間を待たず、5分から始める
「十分な時間がある日」まで待たず、5分で終えられる形を決めます。読書なら数ページ、日記なら一行、手芸なら一工程だけでも構いません。
最初から長く続ける前提にすると、始める前に予定を調整しなければなりません。5分でやめても成功と決めておけば、今夜から選びやすくなります。
2.家族との時間と、その日に必要な家事の範囲を決める
家事をすべて終えることを条件にすると、自分の時間は残りにくくなります。「今夜しないと明日困ること」と「明日でもよいこと」を分け、今日の終了地点を決めます。
家族との時間も同じです。子どもの就寝、家族との会話、その日の予定など、自分が大切にしたいところを先に確保します。そのうえで5分を選べば、「何かを放り出して始めた」という感覚を減らせます。
3.睡眠と翌日の生活を崩さない
趣味を始める前に、終える時刻を決めます。起床時刻や必要な睡眠時間は人によって違うため、自分の生活に合う基準が必要です。
私の場合は、23時の就寝を優先しています。翌日に影響しそうなら、途中でも止めます。休日前など翌日に余裕がある日は、使える時間を少し広げます。
好きなことを始める基準と一緒に、止める基準も持つ。これが、自分の時間を一度きりで終わらせず、続けるための条件です。
5分から始めて、選べる時間が増えた
5分から始めたことで、毎回まとまった時間を用意しなくても、私はその日の余裕に合わせて趣味を選べるようになりました。公開時点での変化は、次のとおりです。
| 選んだこと | 時間の目安 | 続ける条件 |
|---|---|---|
| 絵 | 5分 | 2週間以上継続 |
| 読書 | 約30分 | 週1回 |
| アニメ | 20〜30分 | 子どもの就寝後など |
| 映画 | 約2時間 | 休日前、子どもの就寝後 |
変わったのは、長い自由時間を毎日持てるようになったことではありません。短く始める日と、余裕がある日に長く楽しむ日を、自分で選べるようになったことです。
妻からも理解と応援をもらっています。少なくとも今のところ、家族との時間や翌日の生活を崩さない範囲で続けられています。
罪悪感と、やりすぎへの不安は今も残っている
自分の時間を持てるようになっても、罪悪感がすぐに消えるとは限りません。楽しくなるほど、予定より長く続けたくなることもあります。
ためらいが残るのは、方法が失敗した証拠ではありません。始める前に決めた終了時刻や翌日の予定に戻り、続けるか止めるかを判断します。
私も、もう少し続けたいと感じる日はあります。それでも、決めた時刻になれば途中で止めます。目指しているのは、好きなだけ楽しむことではなく、自分で始めて、自分で止めることを選べる状態です。
5分の自分時間も作れないときに見直すこと
5分も取れない日が続くなら、さらに頑張って時間を作る前に、すでに抱えている量を見直します。用事が多すぎる夜に必要なのは、意志の強さではありません。
次の3つを確認してみてください。
● 頼まれごとを反射的に引き受けていないか
● その日にしなくてもよいことまで抱えていないか
● 最初の5分に何をするか決めているか
一つでも当てはまるなら、趣味を増やす前に、抱えている用事を減らす余地があります。頼まれごとを引き受ける前の判断は、自分を後回しにする人へ|引き受ける前に見る4つの判断基準に書いています。
今夜できないこと自体は、失敗ではありません。「何が5分を埋めているのか」を一つ確認できれば、次に戻る準備になります。

まとめ|罪悪感を消すより、納得できる基準を持つ
罪悪感が消えるまで、自分の時間を先延ばしにする必要はありません。家族と翌日の生活を守る基準を決めれば、ためらいが残っていても小さく始められます。
● まとまった時間を待たず、5分から始める
● 家族との時間と、その日に必要な家事の範囲を決める
● 睡眠と翌日の生活を崩さない
今夜は、次の3つだけ決めてみてください。今日中に必要な家事、趣味を終える時刻、5分でやることです。
自分の時間は、長さだけで決まりません。罪悪感が消えるのを待たず、5分だけ自分で選ぶことから始めてみてください。
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