ようやくできた自分時間。やりたいことはあるのに、どれにするか決められず、気づけば寝る時間になっていませんか。
私も、家事や育児のあとに「絵を描きたい。本も読みたい。映画も見たい」と欲張り、迷っているうちに時間が過ぎることがありました。
そんなときは、今日の時間と気力に合うものを1つ選び、小さく始めることを考えてみてください。選ばなかった趣味は、別の日に楽しめます。
この記事では、今日の自分時間に何をするか選ぶ3つの基準と、それでも迷うときの決め方を紹介します。
やりたいことが多いのに、何も始められない理由
自由時間が少ないと、「せっかくなら充実させたい」と思うことがあります。その気持ちが強くなると、何をするか決めるだけでも難しく感じるかもしれません。
たとえば、次のような考えはないでしょうか。
● 1つ選んでも、ほかのやりたいことが気になる
● 完成や完読まで進められないなら、始めても中途半端だと思う
● 楽しさだけで選ぶのはもったいなくて、役に立つことを探してしまう
こう考えるほど、短い時間では満たせない条件が増えていきます。まずは「今日はどこまでなら楽しめるか」に目を向けてみましょう。作品を完成させる時間がなくても、一部分に取り組む時間なら取れるかもしれません。
なお、自分の時間を取ること自体にためらいがある場合は、自分の時間に罪悪感がある人へ|5分から始める3つのルールで、家族との時間や翌日の生活を守る範囲の決め方を紹介しています。
今日の自分時間で1つ選ぶ3つの基準
候補がいくつもあるときは、次の順番で考えます。
- 今ある時間と気力に収まるか
- 今日、どんな気分で過ごしたいか
- 少しだけでも、やってよかったと思えそうか
まず無理なくできる候補を残し、その中から気持ちに合うものを選びます。最後に、今日取り組む範囲を決めましょう。
1.今ある時間と気力に収まるか
最初に確認するのは、使える時間と、今の疲れ具合です。準備や片づけも含めて、終える時刻までに区切れるかを考えます。

「30分あるけれど、集中する元気はあまりない」という日もあるでしょう。そんな日は、負担の軽い内容を選ぶか、取り組む量を減らします。
確認する問いは、次の3つです。
● 準備と片づけを含めて、何分使えるか
● 今の疲れ具合でも、取りかかれそうか
● 続きが気になっても、予定の時刻に終えられそうか
私の場合、以前は絵と読書を比べると、絵の方が短時間でも一区切りを作りやすく感じていました。読書は、読み終えるまで内容が頭から離れにくいことがあったからです。好きかどうかに加えて、始めたあとに無理なく止められるかも見ています。
映画も好きですが、今は約2時間を取れ、疲れ具合や翌日の予定にも余裕がある日に楽しんでいます。
区切りやすさは、人や取り組み方によって違います。本なら数ページ、絵なら一部分というように、趣味全体ではなく、今日やる量で比べるのがポイントです。
2.今日、どんな気分で過ごしたいか
時間と気力に収まる候補が残ったら、「今日はどんな気分で過ごしたいか」と自分に聞いてみます。どれもやりたいときは、今いちばん満たしたい気持ちから比べてみましょう。
たとえば、今の気分はどれに近いでしょうか。
- 手を動かしたい
- 物語に浸りたい
- ゆっくりしたい

絵と読書で迷っているなら、手を動かしたい日は絵、物語に浸りたい日は読書、という選び方ができます。「どれも好き」の中から、今日の気分に合うものを選びます。
その際は、「役に立ちそうだから」「やった方がよいから」という理由だけで選んでいないかも確認します。
私にとって、ストレッチは「やりたいこと」より「やった方がよいこと」でした。続かなかった理由の1つには、自分の望みと合っていなかったこともあると感じています。
健康や上達のために取り組みたい気持ちも、選ぶ理由になります。役に立つかだけでなく、今日の自分がその時間をどう過ごしたいかも確かめてみてください。
3.少しだけでも、やってよかったと思えそうか
最後は、短く取り組んだあとに「この時間を使えてよかった」と思えそうかを考えます。完成や完読まで進めなくても、楽しめる部分や、試したいことがあれば始められます。

たとえば、今日の目標はこのくらい小さくできます。
| やりたいこと | 短い時間で取り組む例 |
|---|---|
| 絵を描く | 顔の一部分だけ描いてみる |
| 本を読む | 数ページ、または気になる項目を1つ読む |
| 音楽を聴く | 好きな曲を1曲、ゆっくり聴く |
長期目標は持ったままで、今日の目標だけ小さくします。今日はどの部分に取り組みたいかを決めましょう。
私は、いつか何も見ずに1つのイラストを完成させたいと思っています。その目標は持ちながら、普段は5分の中で今日取り組むことを決めています。顔の角度の練習やクロッキー、模写などから、その日の練習を選んでいます。
絵には楽しさだけでなく、苦しさもあります。それでも、集中して描いたあとに「自分と向き合えた」という充実感が残ることがありました。短くても、この時間を使えてよかったと感じます。
やってよかったと思える理由は、上達や達成感だけではありません。「少し休まった」「気分が変わった」でも十分です。初めてで分からなければ、まず5分など、負担のない長さで試して確かめてみてください。
15分空いた日に、3つの基準で選んでみる
たとえば、絵・読書・映画を楽しみたい人に、15分の空き時間ができたとします。3つの基準に沿って考えると、次のように選べます。
- 使える時間は15分で、少し元気がある。
- 今日は手を動かしたい気分。
- 顔の一部分を、まず5分だけ描くことにする。

この場合の選択は、「顔の一部分を5分描く」です。 何をどこまで行うかが決まれば、最初にすることが具体的になります。
それでも決まらないときは、始めやすい方を短く試す
3つの基準で考えても、同じくらいやりたいものが残ることはあります。そのときは、準備が少なく、今すぐ取りかかれる方を選んでみましょう。
読みかけの本が手元にあれば、まず数ページ読む。絵の道具が出ていれば、少し描いてみる。始めやすさを最後の決め手にして、迷う時間を短くします。
選ばなかったものが気になるなら、スマホや手帳に「次にやりたいこと」として残しておきます。明日も同じ趣味を選ぶ約束にする必要はありません。
ここで決めるのは、今日最初に取り組む1つです。 余裕があれば、そのあと別のことを楽しんでも構いません。
終えたら、「無理なく区切れたか」「次もやりたいか」を軽く振り返ります。思ったほど楽しめなかった場合も、次は内容や時間を変えてみればいいんです。
私は、絵・読書・映画をこう分けている

今の私は、絵を普段の第一候補にしながら、読書と映画も楽しんでいます。全部やりたい気持ちは今もあるので、それぞれを生活に入れる形を変えています。
| やりたいこと | 今の取り入れ方 |
|---|---|
| 絵 | 毎日の5分を基本に、今日の練習を選ぶ |
| 読書 | スマホを触っていた隙間時間に、少しずつ読む |
| 映画 | 疲れ具合と翌日の予定に余裕がある日に見る |
以前の私は、読書にも「まとめて最後まで読まないと」という思いがありました。今は、少しずつ読み進める方が内容を追い続けやすいと感じています。スマホを触っていた時間を読書に置き換えると、隙間時間でも意外と読めることを実感しました。
ほかのことができなかった日も、「絵はできた」と思えることが、自分で時間の使い道を選んだ実感につながっています。
自分にも戻りやすい候補が見つかったら、迷う日の第一候補にしておく方法もあります。疲れて何もしたくない日は、休むことを選んでください。
読書を選びたいけれど本を開く時間が取りにくい人は、往復40分の車通勤を音声学習に変える3つの手順も参考にしてください。
まとめ|今日やる1つを、小さく決めよう
やりたいことが多くて迷ったら、次の3つで今日の候補を見てみましょう。
● 今ある時間と気力に収まるか
● 今日、どんな気分で過ごしたいか
● 少しだけでも、やってよかったと思えそうか
それでも決まらなければ、始めやすい方を短く試します。選ばなかったものは、別の日の候補として残せます。
まずは「今日はこれを、ここまで」と決めてみてください。本を数ページ、絵を5分。明日の分まで決めずに、今の自分が取りかかれる1つから始めてみましょう。
自分の時間を、いつも後回しにしてしまう人へ
やりたいことを選べても、家事や仕事を優先して、結局できずに終わってしまう。
私がその状況を見直すきっかけになったのが、『ME TIME』でした。「やらなきゃ」と「やりたい」を整理し、生活の中に5分の絵の時間を取り入れた体験をまとめています。



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